京都には長い間、ちょっとした憧れがありました。
けれど最近では「どこも人が多くて落ち着かない」というイメージが先行して、気づけば敬遠していた場所でもあります。
とくに外国人観光客の増加で、昔ながらの風情を感じにくいんじゃないか……そんな不安もあって、ここしばらく足が遠のいていました。
でも今回、「それでも行ってみたい」と思える場所がひとつありました。
貴船神社(きふねじんじゃ)です。
豊かな水源と深い森に囲まれたこの神社は、京都の中でもとくに“神秘的”と呼ばれる場所。
インスタなどでもよく見かける赤い灯籠の階段は、まさに日本らしい情景として人気です。
そんな貴船神社に、朝一番で訪れてみることにしました。
新幹線で京都に向かい、ローカル線とバスを乗り継いで、さらに徒歩で2km。
到着したのは午前9時、観光のピークを避けた、まさに“朝の神域”でした。
今回の記事では、
写真を撮る目線で巡った貴船神社の魅力と、そこで感じた静寂と神秘を、たっぷりの写真とともにご紹介します。

「京都でも、こんなに落ち着いて写真が撮れるんだ」
そう思える体験が、ここにはありました。
名古屋から京都、そして貴船神社へ
名古屋駅から新幹線で京都駅へ。
そこからは地下鉄とバスを乗り継ぎ、叡山電鉄で貴船口駅まで向かい、最後のアクセスは徒歩約2km、約2時間ちょいの旅路です。















京都駅から貴船口までは時間帯によって何通りも最適ルートがありそうです。最後の2Km歩きたくない人はバスが運行する時間帯まで考慮した方がいいかも
朝早く出発したおかげで、貴船神社の本宮に到着したのは午前9時頃。
観光客が増える前の静けさが、心に沁みました。
幻想的な灯籠階段と本宮【フォトスポット①】






貴船神社といえば、赤い灯籠が並ぶあの石段。
写真好きなら誰もが撮りたくなるこの階段は、やっぱり人気で、
自分も撮影のチャンスを狙って、人がいなくなるのをしばし待機。



「朝一でもこんなに人が来るんだな〜」とちょっと驚きつつ、
じっくり構図を考えるいい時間になりました。
本宮の社殿は、木々に囲まれた神聖な佇まい。
深い緑と杉の香り、静かな空気に包まれて、自然とシャッターを切る手も丁寧に。
手水舎の音と清らかな水の流れ


境内に流れる水が本当に美しくて、手水舎でも一枚。



緑に囲まれ、涼しげな音を立てながら流れる水。
カメラ越しでも「涼」を感じられる清らかさがありました。


しっかり参拝し、御朱印も授けていただきました。
本宮の御朱印だけでなく、奥宮のもここで授けて頂けます。


水占いで大吉が出ました!






奥宮で体験できる「水占い(みずうら)」も人気のひとつ。
引いたおみくじを湧き水に浮かべると、文字がじんわりと浮かび上がります。



✨ 今回はなんと「大吉」!
「万事望みのままなり」など、いいことばかり書いてあって、ついついニンマリ。
📸 おみくじも写真に収めて思い出に。
奥宮へ向かう神秘の道【フォトスポット②】


本宮からさらに歩いて奥宮へ。
途中の道は道路沿いの砂利の小道、古木が立ち並びしっとりとした空気。
観光地でありながら、どこか“人の手が入っていない自然”を感じる神秘的な空間です。


奥宮はとても静かで、他の参拝客も少なめ。
ここでは「風景そのものが語りかけてくる」ような不思議な感覚に。




結社と伝説、ちょっと羨ましく、少し怖く










奥宮の手前にある「結社(ゆいのやしろ)」は、縁結びのご利益で知られる場所。



「願いが結ばれる」という話を読んで、「うーん、羨ましいな…」なんて思ったり。
一方で、ここは「丑の刻参り」の伝承地でもある場所。
五寸釘と白装束……ちょっとゾッとするけど、歴史と人の想いが交差する場所として、とても印象に残りました。
絵馬発祥の地という驚き


貴船神社はなんと「絵馬発祥の地」とも言われているそうです。



昔は生きた馬を奉納していたのが、のちに木製の馬の絵=絵馬へと変わったのだとか。
いまや全国の神社でおなじみの絵馬、ここが原点だったとは…!
おわりに:貴船神社は写真好きにこそ訪れてほしい場所
観光地として人気の京都。
人の多さに少し躊躇していたけれど、「早朝フォトウォーク」なら静かな時間を満喫できます。
貴船神社は、
- 緑と水が美しい
- 神秘的で被写体にあふれている
- 写真を通じて「心が洗われる」ような体験ができる
そんな場所でした。



📅 次は紅葉の時期にもう一度来たいな〜と思っています!
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