夏の夕暮れ時、「なんか良い写真撮りたいな〜」って思うこと、ありませんか?
私もその一人。いつもの風景じゃなくて、もっと特別な、けれどどこか懐かしい風景が撮りたくなっていたある日、「岩村提灯巡り」というイベントを偶然ネットで見つけました。
岐阜県恵那市の岩村という、静かな城下町を提灯の灯りで彩る…そんな写真欲をくすぐる情報に、気づけば行き方を調べて、明智鉄道に乗るルートを決定。
実は夜の撮影は初めてだったけれど、それもまたチャレンジ!と思って出発。
この記事では、そんな“フォト初心者おじさん”の私が、岩村で出会った景色や気づき、撮影の工夫、そしてちょっとした美味しい出会いまで、たっぷり紹介していきます。
「カメラは好きだけど難しいことはちょっと…」というあなたにこそ読んでもらいたい、ゆるめの夜フォト旅記です。
岩村提灯巡りってどんなイベント?開催概要まとめ
夏の夜に提灯の灯りが城下町を優しく包み込む、新たな“夏の風物詩”――その名も 岩村提灯巡り。
ノスタルジックな雰囲気の中で静かな夜のフォトウォークが楽しめます。
- 開催期間:2025年6月21日(土)〜8月17日(日)
- 開催場所:岐阜県恵那市 岩村町本通りおよびその周辺(重要伝統的建造物群保存地区)
- 提灯規模:本通り約1.1kmにわたり赤提灯が軒先に吊るされる
- 特別演出:昭和元年から100年という節目に合わせたノスタルジー演出
🎉 期間中の主なイベント内容
- オープニング点灯式(6月21日)
13時〜 出店・ワークショップ、18時〜 セレモニー、19時〜 点灯式 - 手持ち提灯ワークショップ&販売:自作または購入し、行列参加も可能
- 盆踊り「昭和の風が踊る時」、子供神輿
- トワイライトBAR & Cafe/一夜限りのビアガーデン
- フォトコンテスト:浴衣×提灯の写真をSNSや展示で応募可能

提灯の灯りと浴衣の組み合わせがフォトジェニックで、写真初心者にも撮りやすい雰囲気です!
📷 フォトウォーク視点での魅力
- 混雑が少なく、落ち着いて構図を探せる
- 赤提灯と歴史的建物の組み合わせが映える
- 浴衣姿の行列や屋台風景が被写体として魅力的
- 時間ごとに変わる光の表情が楽しめる
🚆 アクセス・問い合わせ
- 電車:JR中央線「恵那駅」→ 明知鉄道「岩村駅」下車(約15分)
- 車:中央自動車道「恵那IC」より約20分
- 問い合わせ先:城下町ホットいわむら事務局(0573‑26‑6860)
※平日 8:30〜17:15
✅ イベント概要まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
開催期間 | 2025年6月21日(土)〜8月17日(日) |
開催場所 | 岩村町本通りおよび周辺 |
提灯の規模 | 約1.1kmにわたり赤提灯が軒先に吊るされる |
主なイベント | 点灯式/ワークショップ/盆踊り/飲み屋ハシゴイベント |
特別演出 | 昭和100年記念のノスタルジー演出 |
アクセス | 明知鉄道「岩村駅」から徒歩15分または恵那ICから車で20分 |
公式HP | https://iwamura.jp/archives/events/events-2907 |
岩村城下町と女城主の歴史:歩くだけで“絵”になるまち
岩村といえば、やっぱり外せないのが「女城主」のエピソード。
戦国時代、この地を守ったのはなんと女性の城主・おつやの方。織田信長の叔母にあたる人物で、当時としては非常に珍しい「女城主」として岩村城を守り抜きました。
このエピソードは、ドラマや小説、アニメなどでもたびたび描かれています。
そんな歴史を背景に持つ岩村城下町は、江戸時代の町割りや建物が今なお数多く残り、「日本三大山城・岩村城」のふもとに広がる風情ある町並みが魅力です。
📸 フォトウォークにぴったりな理由
- 本通りには木造町家がずらりと並び、タイムスリップしたかのような世界観
- 格子戸・土壁・石畳など、細部まで「映える」要素がぎゅっと詰まっている
- 軒先には地元のお店や資料館、醸造元などが点在しており、どこを切り取っても画になる
- 提灯の灯りとの相性も抜群で、夜になると町並みがさらに幻想的に…



観光地っぽすぎないけど、ちゃんと見どころがある。こういう町、大好きなんです
歴史を感じながら歩くこの町で、カメラを片手にのんびり散策する時間。
それはまさに、大人の“夏の自由研究”のようなひとときでした。
明智鉄道で向かうローカル線の旅:撮る前からもう旅が始まっている






岩村提灯巡りへのアクセスには、JR恵那駅から明智鉄道に乗り換えが必要です。
これがまた旅情をくすぐる、味わい深いローカル線なんです!
- 恵那駅で見つけたレトロな券売機(食券式)にテンション上がる
- ワンマン一両編成にときめく昭和男子
- 車窓からは田園や山間の風景が広がり、どこを切り取っても画になる
- 地元高校生の無邪気な会話も、BGMみたいで心地よい



この電車に乗ってるだけで、ワクワクした気持ちになる
陽が落ちてから現れる提灯と城下町の風情






















到着後は、駅から岩村本通りへと歩いて移動。道中には提灯が点々と飾られ、カメラを構える手が止まりません!
- 薄暮のタイミングで、空の青と提灯の赤が映える
- 次第に暗くなる環境でISO感度も少し高めに
- シャッタースピードは1/60〜1/100前後で手ブレ防止を意識
- F値開放で背景をぼかしながら、提灯を主役に構図を作る
- 提灯と人、町家の格子、映り込みなど組み合わせが楽しい!



初めての夜フォトだったけど、“光を撮る”っていう新しい視点が芽生えた気がする
撮るだけじゃない、食べて楽しむ!屋台の焼きうどんが沁みた


岩村提灯巡りでは、町の飲食店も祭りの間営業していたりと、ちょっとした“食の楽しみ”も味わえます。
この日食べた焼きうどんは、シンプルだけどやたら美味い!
- 鰹節と玉ねぎたっぷり、出汁が効いていて香ばしい
- 半熟目玉焼き(トッピング)が、混ぜると味が変化して2度美味しい
- きっとビールやラムネと一緒に味わえば最高のご褒美
- 撮影でお腹が減った体に沁みる味…



こういうのでいいんだよ、こういうので…って心から思った夜
祭りの始まりと地元の人々:夏の一夜に灯る温かさ












暗くなるとともに始まるのが「提灯行列」。
浴衣姿の女性たちや子どもたちが、赤提灯を手にゆっくりと歩きます。
提灯に彩られた古い街並みは物語に出てきそうな幻想的な情景を演出してくれます。
- オフィシャルカメラマンが全力で走り回る
- フレームに顔が映らないように注意しつつ撮影するのが難しい
- 見るだけでも癒される、静かで温かな行列
- 行列の後ろからついて歩くと、フォトチャンスが次々やってくる



にぎやかすぎないのが、逆にこのイベントの良さだと思った
本日のベストショット


📝 解説と撮影のポイント
この写真は、岩村の本通りにある厳邑天満宮(いわむらてんまんぐう)の正面から撮影しました。
赤提灯のあたたかい光が境内を包み込むように広がり、夜の神社ならではの幻想的な空気感を表現できたと思います。
正面の構図で鳥居・石灯籠・本殿の奥行き感をしっかり入れつつ、左右に並ぶ赤い幟が画面に“祭りのリズム”を与えてくれています。



ISO10000で撮るのはちょっと勇気がいりましたが、ノイズ処理と現像をがんばればここまで粘れます!
🌃 難しかったこと・気づき
- 提灯の赤が強すぎてホワイトバランス調整が難しかった
- 神社の光は明暗差が大きく、階調を残す現像にも苦労しました
- f/4.0でもしっかりシャープに写せたのは、さすがフルサイズミラーレス(α7CⅡ)ですね
🪄 この写真から学んだこと
- 夜間撮影では、高ISOも積極的に使ってOK!現像で救える余地は大きい
- 提灯の赤や木材の質感は、露出オーバーよりアンダー気味の方がしっとり残る
- 三脚が使えないときでも、ブレを避けつつ雰囲気を切り取る工夫が大事



「次は、f/2.8クラスのレンズでもう少し被写界深度を浅くして撮ってみたいな…」なんて思いながら、夜の岩村をあとにしました。
撮影を終えて帰路へ:ホームの余韻が一番沁みる


駅に戻る頃には、すっかり夜。時間ギリギリで乗り込んだ電車の中から、ホームを見つめていたら、そこにもまた“絵になる景色”がありました。
- 浴衣姿の人たちが、電車を待っているホームの風景
- 駅舎前で語らう地元の人たち
- 赤提灯が、最後の1枚にふさわしい光を灯していた



今日はこの町の夏の一瞬を、カメラに残せた。そんな気がした
まとめ:夜フォト初心者こそ、岩村提灯巡りに行ってほしい
- 混雑が少なく、落ち着いて撮れる
- 提灯の明かりが夜フォトデビューにぴったり
- 城下町の町並みが、全カット画になる
- 明智鉄道という旅情あるアクセス手段
- 地元グルメで満たされる幸せ
夜景撮影にちょっと興味がある、でも自信がない——そんな方にこそ、岩村提灯巡りはおすすめです。
私もこの夜から、少しずつ「夜を撮る」ことにハマりそうです。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!
次回のフォトウォークも、どうぞお楽しみに。
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