シャッタースピードとは?|優しく用語解説【超入門】

シャッタースピードとは?|優しく用語解説【超入門】アイキャッチ

カメラにおける「シャッタースピード」とは、シャッターが開いている時間の長さを指します。撮影の瞬間、カメラのシャッターが開いて光をセンサーに取り込み、その時間が長いほど多くの光が入り、短いほど少なくなります。

たとえば、1秒のシャッタースピードなら、1秒間シャッターが開いているということです。1/1000秒であれば、ほんの一瞬だけ光を取り込むということになります。

目次

・“シャッターが開いている時間”のこと

シャッタースピードを理解する第一歩は、「どれだけの時間シャッターを開けるか」をイメージすることです。

手動でシャッターを開け閉めしていたフィルムカメラの時代を想像するとわかりやすいですが、光を取り込む量を時間で調整するというシンプルな仕組みが、シャッタースピードの本質です。

・写真の明るさや動きとどう関係するの?

シャッタースピードが写真に与える影響は主に2つあります。

  1. 写真の明るさ
    シャッターが開いている時間が長ければ長いほど、多くの光がカメラのセンサーに届きます。そのため写真は明るくなります。逆に、速い(短い)シャッタースピードでは光の量が少なくなり、写真は暗めになります。
  2. 動きの写り方
    もう一つの重要な要素は「動き」です。シャッタースピードが遅いと、動いている被写体がブレて写ります。逆に、速いシャッタースピードなら、一瞬の動きをピタッと止めるように写すことができます。これはスポーツ写真や野鳥撮影などで非常に重要な要素です。

なぜシャッタースピードを理解する必要があるのか

写真を思い通りに表現するには、カメラの基本的な設定を理解することが不可欠です。その中でも、シャッタースピードは「動き」や「光の量」に直結する設定として、非常に重要な役割を果たします。

・スマホと違って調整できる=表現が広がる

スマートフォンのカメラは基本的にすべて自動で処理され、シャッタースピードも自動的に調整されています。撮り手がシャッタースピードを意識しなくても全てお任せで写真が撮れます。

一方で、ソニーのミラーレスカメラのような「マニュアル操作が可能なカメラ」では、自分でシャッタースピードを決められます。これにより、「流し撮りでスピード感を出す」「夜景をじっくり写す」「一瞬をピタッと止める」など、表現の幅が一気に広がります。

・ソニーαでできることが増える

ソニーαシリーズでは、マニュアルモード(M)やシャッタースピード優先モード(S)を使って自由に設定できます。たとえばα6400やα7Cなどもダイヤル操作でスムーズにシャッタースピードを調整可能。

この設定を自在に使えるようになると、光の少ない場所でも三脚と組み合わせて明るく撮影できたり、スローシャッターで車のライトを線のように写したり、逆に1/1000秒などの超高速で水しぶきを止めたりと、写真表現が飛躍的に進化します。


SS・1/500・5秒…表記の読み方と意味

シャッタースピードは、1/30、1/1000、5″ のような表記で示されます。ここで理解しておきたいのは、「分母が大きいほど速いシャッター」ということです。

たとえば、

  • 1/1000秒 = 非常に短い(速い)シャッタースピード
  • 1/125秒 = 標準的なシャッタースピード
  • 1秒〜数十秒 = 長時間露光(スローシャッター)

と覚えておくと便利です。

・シャッタースピードの数値の読み方

1/500秒は「ごひゃくぶんのいち秒」と読み、0.002秒のことです。1秒未満のシャッタースピードは分数で表されます。これに対して、2″ や 5″ のような表記は「秒」単位で、長時間露光を意味します。

  • 1/125 → 手持ちでも比較的ブレにくい
  • 1/30 → 少しブレやすくなるライン
  • 1/4 → 明るく撮れるが、三脚必須

・略語・記号でよく出てくるものまとめ

  • SS:シャッタースピードの略(例:SS 1/250)
  • \”(ダブルクォーテーション):秒の意味(例:2\” = 2秒)
  • B(バルブ):シャッターを開けている間、ずっと露光し続ける特殊設定

シャッタースピードの違いで何が変わる?実際の写真例でざっくり比較

初心者が感覚を掴むためには、同じ被写体でシャッタースピードを変えて撮影した例を見て比較するのが一番わかりやすいです。

例えば水が流れる写真。

  • 1/3200秒で撮ると → 水しぶきの一粒一粒が止まって写る
  • 4秒で撮ると → 水が流れるようなスムーズな筋状になる
SS 1/3200
SS 4秒

作例ではわかりやすくするため、極端なシャッタースピードにしましたが、このようにシャッタースピードは“写真の表現力”をコントロールする大きな要素です。数字を理解するだけでなく、実際に撮り比べて自分の感覚を磨くのがおすすめです。


次に学ぶべきは?おすすめ記事

この記事を読んで、シャッタースピードの基本が理解できたら、次は「実際にどう設定すればいいか」を知りたくなるはずです。

✅ 次に読むべきおすすめ記事:

  • 【設定方法編】ソニーαでのシャッタースピード設定ガイド
  • 【効果編】シャッタースピードを変えると何が変わる?作例で解説
  • 【応用編】人物・風景・夜景…シーン別シャッタースピード早見表

このような記事をあわせて読むことで、初心者でもシャッタースピードを使いこなせるようになります。まずは実際に設定を変えて、いろんな写真を撮ってみましょう!

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