ミラーレス一眼カメラを買って、「さあ撮るぞ!」と意気込んだものの、
シャッタースピードってどうやって変えるの?どのモードで使えばいいの?と戸惑っていませんか?
スマホでは意識しなかった「シャッタースピード」という概念。
一眼カメラならではの表現力を楽しむためには避けて通れないポイントです。
この記事では、ソニー α7C IIを例に、実際の操作方法や注意点を迷わず理解できるように、
図や具体例を交えながらわかりやすく解説します。
「とにかく実際にどう操作すればいいのか教えてほしい」
「ボケ感とか光の軌跡って、どうすれば撮れるの?」
そんな疑問を感じたことのあるあなたに、実用的なヒントをお届けします。
α7C IIでシャッタースピードを設定する基本操作

モードダイヤルの選び方(M / S / P)
α7C IIのモードダイヤルには以下のような選択肢があります:
- M(マニュアル露出):すべての設定を自分で操作
- S(シャッタースピード優先):シャッタースピードのみ自分で設定
- P(プログラムオート):カメラが自動で判断
- AUTO(緑のアイコン):完全自動
A(絞り値優先)はボケ感などを表現したい場合に絞り値のみを手動設定するモードです。シャッタースピードをしっかりコントロールしたい場合は、MまたはSモードを選びましょう。
タッチ操作 vs ダイヤル操作

α7C IIはタッチパネル対応ですが、シャッタースピードの変更はダイヤル操作の方が素早くて確実です。
- リアダイヤル(背面ホイール):シャッタースピードや絞りなどの変更に使用
- 前ダイヤル(シャッターボタン近く):モードに応じて役割が変化
📌 POINT: タッチ操作でも変更可能ですが、撮影中は誤タッチを避けるためダイヤルが安心です。

最初はどのダイヤルが何を動かしてるのか混乱しましたが、何度かいじってるうちに“あ、これでシャッター変わるんだ”って感覚がつかめてきました!
モードごとのシャッタースピード設定方法
マニュアルモード(M)での具体的な操作手順
- モードダイヤルを【M】に合わせる
- リアダイヤルを回す → シャッタースピードが変わる
- 前ダイヤルを回す → 絞り(F値)を調整
- ISOはコントロールホイール又は、【Fnボタン】→ ISO選択で調整
- シャッタースピード:1/250
- 絞り:F5.6
- ISO:Auto または400程度
シャッタースピード優先モード(S)での操作
- モードダイヤルを【S】に合わせる
- リアダイヤルでシャッタースピードを設定
- 絞りとISOはカメラが自動調整
このモードは「動きのある被写体を止めたい/流したい」時に便利です。
プログラムオート(P)やAUTOモードでは設定できるのか?
- Pモードでは、シャッタースピードを直接設定することはできません(自動制御)
- AUTOモードではすべて自動。初心者向けではありますが、表現の自由度は低くなります
📌 おすすめ: 「Sモード → Mモード」へと少しずつステップアップ!
表示される「数値」の意味と感覚的な目安
カメラの画面に表示される「1/125」や「1.0」といった数字。これは「シャッターが開いている時間」です。
よくあるシャッタースピード表示例
表示 | 意味 | 用途 |
---|---|---|
1/1000 | 0.001秒 | スポーツ、早い動き |
1/500 | 0.002秒 | 子ども・ペット |
1/125 | 0.008秒 | スナップ・人物 |
1/30 | 0.033秒 | 夜景(手持ちは注意) |
1.0 | 1秒 | 滝・水流などのスロー表現 |
📌 目安: 初心者は 1/125秒〜1/500秒 あたりから始めるのがおすすめです。



1/500とか1/30って言われても最初はピンとこなかったんですが、“水が止まって見えるか流れて見えるか”っていう感覚で覚えたらスッと理解できました!
設定がうまく反映されないときのチェックポイント
オートISOが働いている
- ISOがオートになっていると、明るさが自動で補正されるため、SS変更の影響が見えにくいです。
- MモードではISOも手動で設定することで、意図通りの露出になります。



“シャッタースピードだけ変えたのに、全然写真が明るくならない…”って最初めっちゃ焦りました(笑)ISOと絞りも一緒に見るのが大事なんですね。
絞り値(F値)に制限がある
- レンズのF値が暗い(例:F5.6以上)の場合、SSを速くしすぎると暗くなりすぎることがあります。
- 絞りを開放側(F2.8など)にしてみましょう。
NDフィルター使用時の注意
NDフィルターを使うと光量が減るため、シャッタースピードが強制的に遅くなります。
- 明るい屋外でスローシャッターを使いたいときに有効ですが、三脚必須です。
- ND8やND16などは、1秒以上の露光が必要になる場面もあります。



滝を“とろ〜ん”と撮りたくてNDフィルター使ってみたけど、三脚なしだと無理でした…。シャッタースピード遅いときはやっぱ三脚必須ですね!
α7C IIでよくあるつまずきと解決Q&A
- シャッタースピードを変えても明るさが変わらない…
-
ISOがオートになっている、または絞りが自動調整されている可能性があります。MモードでISOとF値を手動設定してみましょう。
- 「1.0」や「2.5」ってどう読むの?
-
これは 1秒、2.5秒 という意味です。秒単位のシャッター速度は スローシャッターで、夜景や滝撮影などに使います。
- 写真がブレてしまいます。どうすれば?
-
「1/焦点距離」より速いSSを使うのが基本です。
(例:50mmレンズ → 1/60秒以上)
さらに、手ブレ補正機能がONになっているかも確認を。 - タッチで設定したら誤作動しちゃう…
-
撮影中は誤タッチを防ぐために、メニューからタッチ操作を制限する設定もできます。もしくはダイヤル操作をメインにしましょう。
まとめ|ミラーレス一眼で広がる、シャッタースピードの世界
ミラーレス一眼カメラを手に入れたら、最初にぶつかるのが「設定の多さ」です。
中でもシャッタースピードは、写真の明るさや動きの見せ方を決める、とても大事な要素。
今回の記事では、モードの使い分けや設定手順、よくあるつまずきポイントなどを、初心者の目線で丁寧に解説してきました。
はじめは「なんだか難しそう…」と感じていたシャッタースピードも、
操作に慣れていくうちに「写真を思い通りに撮るための鍵」だと実感できるはずです。
たとえば…
- 滝や噴水をふんわりと流すスローシャッター
- 子どもやペットの一瞬の表情を止める高速シャッター
- 夜の街を幻想的に撮る長時間露光
こうした表現ができるのは、ミラーレス一眼ならではの魅力です。
いちばん大切なのは、「まず試してみること」。
最初の一歩を踏み出せば、シャッタースピードの世界はきっとあなたの写真をもっと楽しくしてくれます。
次の週末は、カメラを片手にシャッター速度を変えながら、あなただけの一枚を探しに出かけてみませんか?
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