名古屋のランドマークといえば「名港トリトン」。SNSをのぞくと、ため息が出るほどカッコいい写真が並んでいますよね。
「どうやってこんな構図で撮ったんだ?」と自分の技術との差に絶望しつつも、実際に自分の足で撮影ポイントを探してみることにしました。

ただし相手は巨大建造物。全体を収めようとすると広すぎて難しく、ロケーション選びがすべてといっても過言ではありません。今回はその中でも名港中央大橋を中心に狙ってみました。
秋の気配が漂ってきたとはいえ、日中はまだまだ暑い…。汗を拭きながらのフォトウォークは、なかなかの修行でした。

名古屋で「どこで写真を撮ればいいの?」と迷っている初心者さんにも役立つように、実際に歩いた体験をまとめています。
さらに記事の最後には、撮った写真をRAW現像でどう仕上げたかのビフォーアフターも紹介しますので、そちらもぜひチェックしてみてください。
名港トリトンとは?名古屋港をまたぐ巨大な3つの橋

名古屋港にドーンとそびえるのが「名港トリトン」。
名前は知っていても、「実際どんな橋だっけ?」という方も多いと思います。
正体は、名古屋港に架かる3本の大橋の総称。東から順に
- 名港東大橋(赤)
- 名港中央大橋(白)
- 名港西大橋(青)
と並んでいます。遠くから眺めると赤・白・青が一直線になり、海の神「トリトン」にちなんで呼ばれるようになったそうです。
2003年に開通し、今では伊勢湾岸自動車道の一部。物流の大動脈として大型トラックがひっきりなしに走り抜ける一方で、名古屋港のシンボル的な存在として写真好きの目を引いてきました。
写真スポットとしての魅力
名港トリトンの魅力は、時間帯によってガラリと表情を変えるところ。
- 昼は青空に映える白い中央大橋
- 夕方はシルエットが美しいマジックアワー
- 夜はライトアップされて港の夜景に浮かび上がる姿
と、いつ訪れても撮りがいがあります。
ちなみに中央大橋の主塔は高さ172m。近づくと「レンズに収まらんぞ…」と苦笑いしてしまうほどのスケール感です。

撮影の難しさと楽しさ
名港トリトンは広大なエリアにまたがっているので、良い構図を得るには「どこから撮るか」がとても大事。
- 金城ふ頭側からは橋を間近に
- 空見町側からは中央大橋を正面に
- 飛島村側からは西大橋を大きく
…と立ち位置によって見え方がまったく変わります。
今回はその中でも存在感のある名港中央大橋を中心にフォトウォークしてきました。
金城ふ頭駅に到着、まずは人の多さにビビる


少し寝坊して出発は9時ごろ。あおなみ線に揺られて金城ふ頭へ。
車内は子供連れや若者でぎゅうぎゅう。普段は静かな通勤電車しか乗らないので、「あれ?若者ってこんなにいたの?」と軽くカルチャーショックを受けるおじさん。
駅に着くと、なにやらイベントかコンサートがあるらしく、すでに人だかり。
「わしは橋を撮りに来ただけなのに…」と、心の中でつぶやきながら列を横目に通過します。

撮影1|リニア鉄道博物館の裏から中央大橋を狙う

駅から港方面へ歩いていくと、目の前に現れるのは立ち入り禁止の看板。
「はいはい、またですか」とおじさんは肩を落とします。
名古屋港は工業地区ばかりで、沿岸部のほとんどが名古屋港管理組合の私有地となっています。
しかしここであきらめないのがフォトウォーカー魂。ぐるっと回り込んでリニア鉄道博物館の裏手まで行くと、なんと…!
しっかりと中央大橋が見えるじゃないですか。
「おお、やっと出会えたぞ」と思わず口にしてしまい、周りに人がいなくて助かりました。
ここはぜひ押さえておきたい撮影ポイントです。
撮影2|空見町に渡り名港中央大橋を狙う
次に狙うのは空見町側からの正面アングル。
でもその前に、リニア鉄道館を出てから金城橋に向かうまでにもいくつか写真が撮れるスポットがありました。






金城橋を渡るとき、思った以上に距離があって「おじさん、そろそろ帰ろかな」と弱音が出そうになります。
でも頑張って渡った先にはご褒美が。

名港東大橋と遠目に見える場所を発見。
名港潮見インターのループが重なって見えます。
そしてさらに探すと、中央大橋を正面から、ドーンと迫力いっぱいに撮れるスポットを発見!



汗だくになった甲斐がありました。
中央大橋を撮影できるスポットはこれ以上見つけることはできませんでした。空見町からはこのあたりがベストスポットとなりそうです。
他の被写体を探しに周辺をブラつくことにしました。
西側に太平洋フェリー名古屋のりばがありますのでそちらに向かいつつ、いくつか写真を撮ってみました。





港湾地区に来ると、普段見られないものばかりで楽しくなっちゃいます。
ここらで名港西大橋を狙いたいと考え、金城ふ頭に戻ることにしました。
撮影3|名港西大橋を探すが撃沈
せっかくなので「名港西大橋」も撮ろうと再び金城ふ頭へ戻ります。
が、どうにも橋に近づけない。建物や道路に邪魔されて全然撮れない。
金城西橋を渡りつつ、トリトンを真下から撮ったり、不思議なものを撮ってみたり…




なんとか撮ったのが最後の1枚。ここでおじさん、潔くギブアップ。
「次は飛島村側から挑戦しよう」と宿題にしました。
南へ進んでみたら地獄の遠回り
さらに南へ行けば何かあるかも、と期待して歩き出したのが運の尽き。
レゴランドを横目に「ここも入れたら楽しそうだな…でもチケット代でレンズ買いたい」と現実的な計算をしながら進みましたが、結論:何もなし。
ただ遠回りして体力を削られただけでした。
フォトウォークに「空振り」という単語を追加したのは、この日のおじさんです。

麺屋花道で塩ラーメン、これが一番の収穫かも?
体力も限界に近づいたのでポートメッセの外観写真など撮りながらMaker’s Pierへ避難。
ふらっと入った「麺屋花道」で頼んだ札幌塩ラーメンが、まぁ沁みること沁みること。
「名港トリトンより、この一杯の方が心に残るかもしれん…」と本気で思ってしまったのはここだけの話。



DxO PhotoLabでのビフォーアフター比較
さて帰宅後のお楽しみは、DxO PhotoLabでの現像作業。


もちろんお酒は欠かせませんね。

この画像のような編集画面で、RAWで撮影した写真データを現像していきます。
編集が終わった画像は以下のようになります。
左がビフォー、右がアフターです。
(これまでに記事中に掲載した写真は現像済みの写真です。)


RAWデータはそのままではコントラストが低く、全体的にくすんだように見えますが、現像することで自在にコントラストを調整し、露出や彩度等も調整することができます。
DxOのPhotolabでは、各メーカーの各種レンズの歪みや色かぶりなども自動で補正してくれ、かすみ除去やノイズリダクション機能では他の画像編集ソフトを圧倒しています。
難しいことは知らなくても、ほぼ自動で高画質な現像をしてくれますので、本当に助かっています。
「やっぱり現像してナンボやな」と、おじさんは一人でニヤニヤ。
初心者の方もぜひRAW現像に挑戦してみてほしいです。
写真の仕上がりを大きく左右するのは「現像ソフト」です。
僕がDxO PhotoLabをおすすめする理由は、操作性だけでなく“裏付けのある技術力”にあります。
- 評価機関としての信頼性
DxOは、もともとカメラやレンズを厳密にテストする世界的な評価会社。その膨大なデータを活かした自動補正により、初心者でも精度の高い現像が可能です。 - 買い切り型のライセンス
近年主流のサブスクリプションとは違い、DxO PhotoLabは買い切り制。一度購入すれば、月額費用に追われることなく使い続けられます。 - DeepPRIMEによるノイズ除去
AIと光学データを組み合わせた独自のノイズリダクションは、他ソフトよりも自然で精細。暗所撮影や高感度ISOでも細部をしっかり残せます。 - 科学的データに基づく補正
レンズごとに最適化されたプロファイルが自動適用されるので、複雑な調整をせずとも“プロ品質”に近づきます。
RAW現像を“難しい作業”から“写真を仕上げる楽しみ”に変えてくれるのがDxO PhotoLabです。
一眼やミラーレスを手にした今こそ、その実力を体験してみてください。
まとめ
まとめ
金城ふ頭から空見町へと歩きながら、名港トリトンの姿を追いかけた今回のフォトウォーク。
実際に歩いてみると、写真で見た「かっこいい構図」はやはり撮影ポイント探しがカギになると痛感しました。
- リニア鉄道館の裏手から狙える中央大橋
- 金城橋へ向かう途中の真下アングル
- 空見町からの正面ビュー
それぞれ違った表情を見せてくれるトリトンは、歩いた距離以上に撮りごたえのある被写体でした。
そして歩きながらの「外した場所」や「体力を持っていかれた寄り道」も含めて、フォトウォークの醍醐味。
思い通りにいかないからこそ、次は「もっといい一枚を撮ろう」と思えるのかもしれません。
今回撮影した写真のいくつかは、ストックフォトサイトで販売中です。
興味のある方はぜひポートフォリオを覗いてみてください。
次の機会には飛島村側からのリベンジ撮影、そして夜景トリトンにも挑戦予定です。
また違う姿を収められたら記事にまとめますので、楽しみにしていただければ嬉しいです。
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